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​​本当にあった怖い話

本当にあった怖い話: ヘッドライン
キャバ嬢.jpg

知らず知らずのうちに生き霊を飛ばす
キャバ狂いの常連客

セクキャバ嬢にしがみつく生き霊

 私はよく水商売をやっている女のコたちから相談を受けます。その中の一人、某セクシーキャバクラでエスコートレディをしている32歳のA子さんから相談を受けた時の話です。
 A子さんは歳よりかなり若く見えるしスタイルもバツグン、それでいて顔もきれいなものだから、時折り指名を受けて席に着くこともあると言います。キャバクラと言ってもセクシーと名前が付くくらいだから、そこへ来るお客さんもかなりギラギラした人が多いみたいです。下ネタ話が好きなのはもちろんのこと、持参したパンツをキャバ嬢に渡して「これ穿いてくれないかなぁ」と頼んでくる人もいるそうです。帰宅した後、自分の買ったパンツをキャバ嬢が穿いている姿を想像し満喫するらしいんですが、それにより勝手に親近感を増大させるみたいです。そう人は性癖が特殊だし、性格も固執型、ネチネチ型が多いと言います。また、そういう人ほど念を飛ばしやすいからタチが悪い…。当然、A子さんを指名するお客にもそのような人が数人いました。
 ある時から、A子さんは腰に違和感があることに気づきました。痛いわけでありません。押して痛い箇所があったり、捻った時に痛いということでもありません。ただなんとなく、そこだけに得体のしれない重さを感じるというのです。
 A子さんには見えていませんでしたが、私にはハッキリと見えました。小さな生き霊が2体ついているのが…。そこで、最近しつこく感じる心当たりのある客を、スマホに保存してある写真から見せてもらいました。スマホには多くの客が写っていましたが、私にはすぐに二人を特定することができました。一人は眼鏡をかけたいかにも根暗そうな感じの人。自分からはあまり話をせず、ただずっとA子さんの顔を見続けているとのこと。迷惑な客ではないのですが、なんとなく視線がいやらしくて怖かったそうです。
 もう一人は、今一番嫌っている客でした。というのも、営業時間外でもラインを送ってくるなどし、とにかくアプローチがしつこいからです。店での会話も下ネタばかりで気が重くなっていたそうです。そして、ストーカーのように付きまとわれたうえに、ついには住所まで知られてしまい、玄関先で待ち伏せをされるということも…。本当に嫌な客だったそうです。
 2体同時につくというのは珍しいパターンですが、それほどA子さんが相手を夢中にさせるほどの魅力があり、セクキャバという特殊な環境にやって来る客の異常性を刺激してしまったのかもしれません。一般的なキャバクラは明るいエロが蔓延して楽しい雰囲気を醸し出していますが、セクキャバはその特異性から客の性欲が中途半端な形となり、ムラムラが発散されず暗いエロになりがちなのかも。その思いが強くなりすぎたのが先の二人だったということでしょう。
 二人に共通しているのは粘着型の性格であるということ。自分の価値観だったり、下ネタなどの性的な部分を、A子さんは理解してくれていると思いこみ、A子さんに対して異常に固執するんです。ある意味、変態と言ってもいいかもしれませんね。
 このまま生き霊を付けたままにしておくと、A子さんの体はますます異様な重さを感じて、そのうち覇気がなくなってきます。そして、物事が上手く進まなくなってしまいます。そこで、すぐにお祓いをし、生き霊を取り除いてあげました。直後、すごく楽になったと喜ばれ、今では怪しい客に目をつけられたと思ったら、すぐに私の所へ相談に来るようになっています。よほど粘着型の生き霊に懲りたんでしょうね。
 でも、これで安心してはいけないのです。本人が飛ばしたという自覚のない粘着型は、また発生することがあるからです。そうなったら、その都度お祓いをするしかありません。A子さんには、具合が悪くなったら、すぐに私の所へ来るように言ってあります。
 後に、A子さんからこんな質問をされました。「2体が同時についているのに、私の体を取り合って喧嘩をしたりはしないんですか?」と。それはありません。二人の霊体は存在する次元が違うからです。また、お互い顔見知りではないのでライバル的な感情も生まれていません。そして、本人たちに飛ばしているという自覚がないので、ただ単に憑りついているという形だったからです。そういう生き霊だったので、除霊はスムーズにできたんですけどね。

念が飛び交う場所
 この時はセクキャバという特殊な環境だったわけですが、このようなことは一般企業でもあり得ると思います。特に大企業だといろんな人が集まっていますからね。例えば、勉強ができて一流企業に入ったものの女性には奥手でずっと悶々としている人、本当はスケベで女好きなのにその思いを発散できずに心の奥に秘めている人、精神的なストーカー体質な人…そんな人が特定の誰かに異常なほどの思いを寄せた時、自分の意志とは関係なく生き霊を飛ばしてしまうかもしれません。恋愛とは関係なく、上司からのパワハラやセクハラにより精神的に追い詰められた人なども無意識に飛ばしていることでしょう。
 生き霊は男性よりも女性の方が飛ばしやすいと言います。確かにその通りです。それは嫉妬しやすいからです。女性が男性に飛ばすよりも、女性が女性に対して飛ばすパターンの方がはるかに多いと言えるでしょう。同じ職場の女性社員同士による恋愛や仕事に対して嫉妬から生まれるものなど様々あると思います。
 キャバクラなどは感情が爆発する世界なので、すごく念が飛び交っています。A子さんは男性客から飛ばされましたが、同僚の女性からはありませんでした。これはエスコートレディとしての頼れる姉貴のような存在感があったからに他なりません。しかし、たいていのこの業界の女のコたちは、知らず知らずのうちに念を飛ばし飛ばされし、心身ともに具合を悪くして辞めていきます。
 特に念を飛ばす方は勝手に妄想を膨らませていき、そのうち直接難癖をつけたり、悪口を言い回ったりするなど人格が崩壊し頭がおかしくなってきます。飛ばした人に肉体的な酷い変化が起きなくても、いつもイライラして不眠症になりがちです。そうなると頭はますますスッキリせず、固執した考えの渦にハマっておかしくなる一方です。飛ばしたところで何の得もないということです。
 せめてあなただけは、夜な夜な人を呪うようなことはやめておきましょう。また、心当たりの人がいて体の具合がおかしいなと思ったら、迷わず私に相談してください。

本当にあった怖い話: 概要
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磔にされたままの異状な姿をした霊たち

鈴ヶ森刑場跡近くの異様な光景 

今まで多くの霊を見てきましたが、あれほどおぞましい光景のものは見たことがありませんでした。東京品川の大森海岸には有名な鈴ヶ森刑場跡があるのですが、今思い出してもぞっとするほどの恐怖映像は、その近くで見えたのです。一般道と並行して鉄道の高架橋が走っている場所があるのですが、それは橋脚の中に潜んでいました。
 それはまだ私が20代の頃、大森に住んでいた時の話です。その日の夜は、体質的にやたらと見えやすい時でした。こういう時に強烈で嫌なモノを見ると気分がめげるので、何も考えないようにして歩いていたのですが、橋脚の中から現れたそれはあまりにもインパクトが強すぎました。一脚一脚に昔の処刑に使われた十字架のような磔柱が浮かび上がっていたのです。その磔台にはほとんど裸に近いボロボロの着物を纏った罪人が固縛されており、露になっている顔や体はパンパンに膨れあがり、表面の皮膚はブヨブヨになっていました。体のいたるところから出血し、皮膚も裂けて肉片が見え、中には内臓が飛び出しているものも…。頭皮が削げ落ち頭蓋骨が見えるもの、眼球が視神経から垂れ下がった状態で今にも落ちそうにブラブラと揺れていたりと、目にするもの全てが痛々しい光景でした。
 恐らく槍で突かれたような刑ではなく、海の中に浸けられて溺死させるような刑だったのでしょう。実際、徳川幕府がキリスト教徒を弾圧する時に、海の中での磔を執行したことがあります。満潮時に海面すれすれに顔が出るようにし、あっぷあっぷさせながら、じわじわ苦しめていくという拷問のような処刑方法です。そんな殺され方をしたのだから恨みが消えるはずはありません。むしろ満ち溢れていて当然でしょう。
 その人たちがキリシタンなのかどうかは分かりませんし、埋め立てられる前の大森海岸でそのような刑が執行されたのかどうかも定かではありません。男も女も、そして子供までもが同様な方法で刑に遭っています。溺死体は醜くなると言いますが、あれほどとは思いませんでした。一体だけでも耐えられないのに、そこにはいくつもの悲惨な霊が浮かび上がっているんですよ。一脚一脚にそのような霊が浮かび上がって繋がっているなんて、あまりにも凄まじい光景に、私は思わずその場を走り去ってしまいました。

 それから数年後、「水磔」という罪人を逆さ吊りにし、潮が満ちると溺死させる処刑方法があったことを知りました。1640年に、鈴ヶ森刑場の近くの品川沖でキリシタンを中心に刑が執行されたという記録が残っています。満潮時に、首から肩の辺りまで水が漬かる高さに、逆さに磔たということです。

今はどうなっているかと言うと…
 あれから何十年か経ち、そこがどうなっているのかを確かめたくて、つい最近見に行ってきました。…相変わらずそこに居ました。昔と変わらない状態で…。そこに宿った無念の思いは、どんなに土地開発や改良が行われても移動はしないのでしょう。
 その磔にされた霊たちは、夜にしか見えません。昼間は光が強すぎるからです。例え見えたとしてもハッキリは見えません。あの人たちは、夜は独特の光を発しているのです。だから、つい目が行ってしまうんですけどね。向こうも私を見ているから、気配を感じてしまうし…。見ないようにしてるんだけど…見えてしまう…。
 見えたからと言って、特別何か悪さをするということではありません。住んでいる人たちを祟るわけでもありません。ただし、そのようなエネルギーが充満しているということは、何かしらの影響を与えることがあるでしょう。近隣に異常な行動を取る変な人がいたら、影響を受けているかもしれません。
 昔、『心霊暗黒レポート -歴史の闇を斬る- 天草四郎の怨念』というビデオの撮影で島原の乱があった場所へ行ったことがあります。この時も多くのキリシタンが大量死し、その土地にも多くの無念な思いが残されていました。正直、きついロケでした。でも、大森海岸の方がリアルすぎてもっときつかったです。人の形があのように崩れて変形するのは見るに堪えがたいものがありました。私としては、もう二度とそこへ立ち寄ることはないと思います。

本当にあった怖い話: 概要
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お墓参りしていますか?

お墓と仏壇の違い 

亡くなった両親や祖母が、ある夜突然夢の中に現れることってありますよね。「これは何か意味があるんでしょうか?」と聞かれると、私は必ず「お墓参りに行ってますか?」と聞き直します。お墓が近くにある場合は行ってるんでしょうが、遠方にある場合はなかなか行くことができません。仏壇に手を合わせるだけで済ませる人が多いのではないでしょうか?
 亡くなった人が突然出てくるのは、何らかのメッセージがあるからに他なりません。汚れているから掃除に来て欲しいとか、墓を障害物が覆っているので何とかして欲しいというのかもしれません。そういう場合は行けば分かります。
 他には、体の心配をしているとか、近場の人や遠い親戚筋の人、あるいは両親がお世話になった人たちに、良くない何かが起きそうだというメッセージだったりすることもあります。
 仏壇に手を合わせることで気持ちは届きますが、直接お墓に行くのとではまた違います。故人にとって、お墓は家、仏壇は車と思ってください。タイミングと時期が合えば、すぐに顔を出しに行けるのが仏壇です。ただし、向こうには自由に行き来するほどの力がないから、仏壇には頻繁に行けません。彼岸やお盆の時は霊界の扉が開くので動きやすいのですが、特に未練のない人は、そういう時期しか動けないのです。だから、彼岸やお盆は大事だというのです。その点、お墓はいつでも直に故人と交流できる場所。お墓参りは、なんとか時間を割いてでも行くことをお勧めします。

故人の遺志は大切に
 先ほど、お墓は家と例えましたが、実際そのことを物語るエピソードがあります。
知り合いの霊能者の元へ、40歳くらいの女性が相談に訪れました。病気で亡くなった兄を、既に亡くなった両親のお墓に納骨したところ、直後から兄が枕元に立つようになったというのです。しかも、怒っているというのです。これはただ事ではないなと思い、「遺言状はないか? 生前言い残したことはないか?」と尋ねますが、妹は何も分からずじまい。
 そもそも兄妹は何十年も会っておらず音信不通の状態でした。というのは、兄と父親は凄く仲が悪く、大きな喧嘩をして兄が出て行ってからずっと絶縁状態になっていたからです。その後、兄は親戚に「親父と一緒の墓に入れないでくれ」と言っていたそうです。妹もそのことは耳にしていましたが、兄だけの墓を別に作ることはできないということで、結局は同じ墓に納骨したのでした。
 また、生前父親が、兄のことを凄く心配していたことを知っていました。喧嘩をして出て行ったとしても、父親としてはやはり息子が心配だったのです。そこで、妹は「あの世で仲良くしてね」という気持ちで一緒にしたのです。しかし、親の心子知らずというか、兄の父親への憎悪は変わりがありませんでした。毎夜、枕元に現れるのは、妹に対して怒っていたからだったのです。
 原因が分かったところで、霊能者はアドバイスをしました。お墓の中を段ボールか何かで、父親と兄の遺骨を仕切りなさいと。仕切るだけで二つの空間が生まれます。家で言えば各部屋みたいなものだからです。
 その後、兄は出てこなくなったそうです。そのうち二人は会話をして仲良くなるかもしれません。一方的に怒っている兄の気持ちを理解せず、妹の勝手な判断で納骨したことに、兄は抗議をしに枕元に立っていたのです。
 亡くなったからと言って、その人の遺志をないがしろにすることは良くありません。

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